「力を借りる存在」
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呪術は数百もの種類が存在する。
その中には、動物や自然のものが関わる内容もたくさん含まれている。
とある術では、動物の絵を描くことによってその動物の力や気質をかりる、という内容になっている。
ライオンの力強さ、鳥の羽ばたく力、その他さまざまである。
また、太陽のもつ生命力、月の持つ神秘的な力を借りて才能を開花させるという呪術もある。
このように古来から伝わる呪術と自然の力というものは切っても切れない関係である。
ただしこういった呪術は同時に、過度にそれらの力を借りることを禁止していることが多い。
欲にかられてあれもこれも借りっぱなしは良くないということである。
呪術の中には自然に存在する精霊などに頼むというものもあるのだが、それらの術でも「必要最低限の頼みに留め、それが終わったら必ず解放すること」と強く決められている。
これを守らなければ精霊は自らに襲いかかると言われている。
何をバカなことをと思われるかも知れない。
しかし、未知の力に対して礼儀を持って接すること、勝手に侮らないこと、そして感謝の気持ちを持つということはとても重要なことなのである。
神仏に祈る時を思い出して欲しい。
祈る時、「自分達の願いをかなえて当たり前」と思われるだろうか。
同じように、何かの力を借りるならきちんとした態度で接することは、最も忘れてはならないことなのである。
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公開日: 2005/11/1
改定日: 2008/4/15
最終更新日: 2022/12/10